焼酎談義

世に麦焼酎の分際で黒麹で仕込む馬鹿者があるという。黒さそり、こいつか。
なになに、昔ながらの常圧蒸留なまいきな。
よく聞くと、長い間熟成させたらしいではないか。
ますますもってこしゃくな。
ちょっと飲んでみよう。う~ん、麦の風味をしっかり感じさせ個性的な味わい。
それでいてまろやかで後ひく味わいではないか。
う~ん、これではわれわれの立つせがないではないか。
いやあ~まいった。

芋焼酎一同より

荒濾過

蒸留したばかりの焼酎には、分解しきれなかった麹や酵母・微生物といった物質が残っている。
これらは時間経過と共に、焼酎の質を落とし風味や味わいを損なう原因となるため、
通常は濾過(ろか)フィルターにて取り除いて焼酎は出来上がる。
ところが、これらの未分解物質は香り旨み成分も多く含んでおり、これらを上手に残すことによって
より濃厚で味わい深い焼酎をつくりだすことができる。
『さそり』は荒濾過で仕上げることによって、こだわりの味を生み出しているのである。

味わいを保ち、かつ旨みを残し、唯一無二の焼酎を作る。
その加減が職人の技であり、腕の見せ所なのだ。

3年熟成

黒さそりは3年古酒である。うまみを充分に引き出すため、長期貯蔵で熟成をさせる。
貯蔵期間が長くなると、表面上に油(高級脂肪酸エチル類)が浮いてくるため、取り除くために職人がきちんと手入れを行う。

手間ひまを惜しまず、丁寧な仕事をする。
その成果が味に深みを与えてくれる。

常圧蒸留法へのこだわり

多くの麦等の穀物を原料とした焼酎は、特有のえぐみを抑えるため「減圧蒸留法」にて蒸留される。
しかしながら黒さそりは、常圧蒸留法で造られている。
この方法では、アルコール以外のほとんどの揮発成分が製品に移行し、原料特有のコク、旨味、香りをもった焼酎が出来る。

常圧蒸溜法が大気圧下で行うのに対して、減圧蒸留法は蒸留器内部の圧力を下げて減圧して行う蒸溜法である。
蒸留器内を減圧にすることで、もろみ温度が40度から50度で蒸溜でき、
焼酎に高沸点成分の含量が少なくなる。
この高沸点成分は、原料の特性を表す香味成分になるので、
減圧蒸留した焼酎は香味の軽いくせのないものになる。

つまり、蒸留方法によって香りの残り方が異なり、それが個性になるのである。

あえて、常圧特有のコクと旨味を追求する。
他にはない無双の焼酎づくり。

製品一覧

芋焼酎 さそり 黒

常圧蒸留の麦独特の香りと、長期貯蔵古酒本来の濃厚な味わいを感じることの出来る、コクが特徴の黒麹仕込みの本格麦焼酎です。
さそりの絵が載った独特で目を引くラベルと、まろやか味わいの中にも、がつんと響く後引く旨さをご堪能ください。

麦焼酎 さそり

度数25度
内容量1800ml / 720ml
原料麦、麦麹
黒麹
芋焼酎 さそり ライト

麦100%の白麹仕込みの「さそりらいと」、その味わいは麦の風味を感じつつ、口あたりが軽く優しい仕上がりになっています。ラベルデザインのさそりは「黒さそり」のさそりと反対の右側を向いています。
軽い味「Light」と右を指す「Right」(らいと)とかけてデザインした遊び心もプラスしたラベルです。

麦焼酎 さそりらいと

度数25度
内容量1800ml / 720ml
原料麦、麦麹

飲み方

取り扱い店舗

昔ながらの製法にこだわりじっくり熟成させる『さそり』は生産量に限りがあり、限定数量しかつくれません。
そのため、お取り扱い店舗を限定させていただいております。
お求めは特約店にてお願いいたします。
お客様にはご不便をおかけしますが、『さそり』の味と品質を守り、
最高の状態でお届けしたいという想いをご理解賜りますようお願い申し上げます。

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